真黒なす

先日より、広河原の亀井さんより真黒なすが入荷してます。

真黒なすは、一般的に流通している千両ナスの原種（固定種）です。
原種とは、一般的に流通している種はほとんどが子孫を残しにくく遺伝子操作された種（F1種）なのですが、この原種は、しっかりと子孫を残せる種です。
子孫を残せると言う事は、代々その育てられる土地に適用していき、その土地その土地に適した野菜になります。
同じ種でも気候や土によって味や見た目にも変わっていきその土地ならではの作物へとなります。

僕が扱っている野菜も原種の物もあれば一般的な種の物もあります。
農家さんにとっては一長一短があり、
●F1種を使うメリット
　・病害に強く、計算通りに作付けし易い（天候等により左右されますが。）
●固定種を使うメリット
　・子孫を残せるため、ちゃんと採種すればずっと種代が必要ない
　・代々続くためその土地に適した野菜になる。
と本当に一長一短です。
デメリットは
●F1種のデメリット
　・子孫を残しにくく毎シーズン種代が必要
●固定種のデメリット
　・種の発芽率がF1種より悪いので収穫の計算がしにくい。
　・種にコーティングや薬剤しょりがされていないので病害等にF1種より弱い

です。
僕はどちらが良くてどちらが悪いとは考えておりませんが、農家さんによってはこだわりとして固定種を使うと言った考えも将来の為には良い考えなのかもしれません。